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将門の首塚〜大手町

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    承平・天慶の乱で京の都の東の市にさらされた将門の首は、切り離された自分の体を求め、或いは自分の故郷の坂東の地を恋しがり、光を放ちながら東国へと飛び、力尽きて落ちた先が現在の大手町の将門の首塚(将門塚)だという伝説がある。

    この伝説は一見、荒唐無稽ではあるが、関東大震災で倒壊した首塚の跡地に大蔵省の仮庁舎を建てたところ、当時の大蔵大臣を始め大蔵省の職員や工事関係者が2年の間に14人死亡し、さらに多数の怪我人が続出するという事態に陥ったため、大蔵省の職員は恐怖のどん底に叩き落とされ震えあがったというから、当時の関係者にとっては「荒唐無稽」どころか深刻な問題だったに違いない。実際、数年後には仮庁舎は取り壊されて首塚は復元されるに至ったという。

    また、戦後にGHQが焼け野原になった首塚一帯を駐車場にしようと工事を進めたところ、ブルドーザーが横転し死者2名をだしてしまったため、祟りを恐れた工事関係者がGHQに事情を話して工事の中断と首塚の保存を認めさせたというから、「将門の祟り」は伝説というより至近で猛威を振るっていた現実の祟りと言ってもいいだろう。

    しかしながら2010年現在の将門塚は、おどろおどろしい伝説の雰囲気は全く感じられず、ビルの谷間のオアシスのような史跡といった雰囲気が漂っていたのであるが、これは決して自分の感性が鈍いのではないのかという指摘は当てはまらないのだということを声を大にして言っておきたいと思う。

    将門塚20100906 

    将門塚の碑。線香の香りは絶えることがないという。

    こちらは将門塚の動画



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