calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>

categories

archives








お財布.com - 無料で手軽に貯まる魔法のお財布
お財布.com - 無料で手軽に貯まる魔法のお財布
予想ネットで無料でポイントをためて現金やギフトコードに交換しよう

軍艦島で巨大廃墟群を見学する(4/4)〜長崎

桟橋に横付けした船は、昔の日活映画で小林旭が片足を乗っけてカッコつけてたビットとかいう出っ張りに係留索でしっかり繋ぎ留めてから上陸を開始する。

軍艦島から15メートル沖合にある岩盤に杭を打ち込んで作られた、ドルフィン桟橋という小さな桟橋に上陸して階段を上がり、本島と繋ぐ鉄製の狭い橋を渡ると、見学用に新しく設けられた通路とトンネルを通って、第一見学広場へと集められる。
ここで、ガイドさんにひと通りの説明を受けてから見学ルートの一番奥の第三見学広場に行く(途中の第二はすっ飛ばす)。
ここでも、ガイドさんの説明を聞いて、もと来た道を戻って第二見学広場へ。
軍艦島内では団体行動で動かなければいけないらしく、約1時間の島内滞在はほとんど自由に動けずストレスが溜まる。
正直、軍艦島のことは予習してきたので、ガイドさんの説明より、できるだけ撮影をしたかったのだが、バタバタと煽られるだけで余裕のある見学ができなかったのが物足りなかった。
上陸した人数が帰りの船の人数に合わないとマズいってこともあるし、条例やら何やらで時間的制限(1時間)があるのはわかるんだけど、もう少し融通を利かせることはできないのかなと思う。

ともあれ、軍艦島に上陸して島内を見渡すと、写真で見たことのある風景とはいえ、現場の迫力には改めて気圧される。
青く澄み渡った秋の空と、其処此処に放置された瓦礫と廃墟とのコントラストが、平家物語の冒頭文の祇園精舎のくだりを想起させる。

軍艦島で目立つ建物は、7階建ての小中学校と、丘の上にある幹部用住居。そして、同じく丘の上にある端島神社の祠。
頑丈なコンクリート製の建物が崩壊していく中、丘の上で遮るものの無い場所にある祠だけ何故か現存していて、遠くからでもその存在がハッキリ確認できる。
本殿も鳥居も失った端島神社だが、この祠は住人がいなくなった今でも軍艦島の守り神として存在しているのだ。

祠
【海の上からでもハッキリ見える祠(左上)】

第一見学広場では、主に学校、幹部用住居、神社、そして歴代の桟橋の説明で、現在の三代目の桟橋の前の桟橋はいずれも台風で流されてしまったとか。

次は第三見学広場で、ここでは正面の30号棟と、その左横にある31号棟、プール跡を見学。

30号棟は99年前の1916年(大正5年)築で日本最古の鉄筋コンクリート製高層アパートで、廃墟とは言え潮風に曝されながら未だに建っている。
31号棟は1957年(昭和32年)築で、東シナ海からダイレクトに襲ってくる高波に備えて、防波堤を兼ねた造りになっていて、壁は城壁のように分厚く、海側の窓は小さく、廊下を海側に配している。

30号棟、31号棟
【左が31号棟、右が30号棟】

プールは原則的には小中学校の生徒が使用していたが、午後4時以降は一般に開放されていたとのこと。

プール
【プールの跡】


【見学路往路】

第三見学広場が最も住居に近づけるので興味は尽きないが、バタバタと第二見学広場へと見学ルートを戻ることに。

第二見学広場では、総合事務所と炭鉱の入口を見学。

炭鉱のメインの第二竪坑(第一は明治に廃止)の入口階段に染みついた真っ黒な炭は操業停止後40年以上経った今でも落ちない。

第二竪坑階段
【階段は未だに炭で真っ黒】

レンガの廃墟が印象的な総合事務所の裏には作業員用の大きな風呂が三つあって、一番目に入る石炭を落とすための風呂はいつも真っ黒になるので海水を使っていたらしい。そして、三番目の風呂でようやく水道水で沸かした風呂に入ることができたとのこと。

総合事務所
【総合事務所】

そのぐらい炭で汚れれば坑内の事故以外にも塵肺の危険をも併せて、過酷な現場だということを改めて思い知らされる。


【見学路復路】

軍艦島の見学も以上で終わり、船へと戻る。
船の乗り降りを含めて軍艦島の滞在は1時間しか与えられないので、物足りなさだけが残る。

巨大な廃墟群が島を占有するシュールな異空間から、もっと感じるものがあるはずなのだが、その余裕が無いのが物足りない。
廃墟を眺めて写真を撮るだけではなく、ただ、あの場所でボンヤリと時間を過ごしてみたい。できれば、オープンカフェのように、白いテーブルでお茶を飲みながらボンヤリと廃墟群を見つめたり、頬杖をついて潮風を感じたりもしてみたい。
もちろん、それは叶わぬことだとはわかってはいる。けれども、あの場所で時間を贅沢に使って過ごしてみたい欲求に駆られる。

そんな思いを抱きながら、後ろ髪引かれるように船へ乗りこみ、未練がましく軍艦島を見ていると、軍艦島は夕陽を浴びた波の彼方へと徐々に遠ざかり、やがて視界から消えていく。

キラキラと輝く夕陽を浴びた波間に消えていった軍艦島の残像を目に焼き付けて、クルーズ船は長崎市街へと戻り、シュールな空間から現実の世界へと連れ戻される。


【軍艦島夕景】

長崎の街中に戻ると、長崎市街から指呼の間(と呼ぶにはちょっと遠いかな?)の距離にあのような場所があることに違和感を感じる。この空間的な隔たりと心理的、時間的な隔たりとの隔たりが(ややこしいな)、ツアーを終えた今でも軍艦島への思いを募らせている。

次の機会はいつになるのか、再び上陸禁止になるまでに行くことができればと思う。思うと言うより、願う。

JUGEMテーマ:廃墟

軍艦島で巨大廃墟群を見学する(3/4)〜長崎

出航1時間ほど前に港に到着すると、クルーズ船案内の幟が強風でバタバタと翻っている。この強い風で波の高さへの不安をさらに掻き立てられてヤキモキしながら、真夏のような強い日射しを避けて観光バスの中で待機していると別の観光バスが到着する。
船内で眺めの良い位置を確保するには並んだ方がいいとの添乗員さんの助言をキッカケにぞろぞろと並びだすと、向こうのバスの乗客も慌てて並びだす。
そうこうしているうちに、さらに2台の観光バスがやってきて、炎天下の中で長蛇の列ができる。

クルーズ船
【これが軍艦島クルーズ船のブラックダイアモンド】

やがて、乗船の時間になりぞろぞろ乗り込むと、眺めの良い2階席から埋まっていく。
眺めの良い2階は、屋根が無いために強烈な日射しに曝されるが、軍艦島へ行くためにはるばる遠くからやってきたのだから、眺めの良い場所から見たいのは人情というもの。

クルーズ船列
【船から見ると列はまだまだ続いていた】

しかし、軍艦島上陸ツアーの運行会社の中でこの船を運行している高島海上交通(ブラックダイアモンド)だけは軍艦島へ直行せずに、途中の高島に寄り道して(高島海上交通は寄らないといけないらしい)、そこで全員一度降ろされて、トイレタイムと模型の軍艦島見学などに時間を割くため、せっかく確保した席はチャラになってしまう。そのため、特に用も無い人は早めに並んで席を確保していた。

高島をようやく出航した船は、防波堤から出ると程なくして軍艦島を肉眼で捉える位置へ到達し、乗客からはざわめきが起きる。

軍艦島1
【ついに姿を現した軍艦島】

見る見るうちに軍艦島の近くまで迫ると、海上に聳え立つ異形の廃墟群は、ゆらゆら揺れる船上から眺めている乗客を圧倒してくる。
風雨と潮風に曝された軍艦島の廃墟群を目の当たりにすると、廃墟群がかつてこの場所にあった繁栄のモニュメントとしての役割を果たしていることを知る。
栄華を誇った軍艦島は、多くの日本人に知られることもなく時代の先端を駆け抜け、そして、時の彼方へと消えていった。
ここは、その時代の抜け殻が屹立し威容を見せつけ、繁栄した時代の残滓が亡霊となって蠢いている。そして、その亡霊に招き寄せられた者がこの地を目指しているのかもしれない。

軍艦島2
【迫る軍艦島】

軍艦島小中
【小中学校の廃墟】

やがて、船は岸壁に接岸する準備に入る。
波は高めだが、何とか上陸できるらしい。
後から添乗員さんが言うには、今日は八割方ダメだろうと思ったそうだが、その時用意していた言い訳が、「上陸するより島の周りを周遊した方がいいですよ」だったそうだ。
というか、このツアーだけ島の周りを周遊しないことを後から知ったが、2016年からは周遊もプランに入れることになったらしい。

そういうわけで、いよいよ上陸。

続く

軍艦島クルーズの動画


【軍艦島クルーズ(1)長崎ー高島2015/09/28】


【軍艦島クルーズ(2)高島ー軍艦島接岸2015/09/28】

JUGEMテーマ:廃墟

軍艦島で巨大廃墟群を見学する(2/4)〜長崎

軍艦島クルーズ当日の朝は晴天に恵まれ順調そうに見えたが、遥か南方の石垣島付近を通過していく台風の影響で波が高くなりそうな予報が出ていて、この時点で既に高めとのことだった。
軍艦島は防波堤が無く、島は外洋に剥き出しで曝されているために、波が高いと上陸が出来ない恐れがある。
これは、例え天気が快晴でも波の高さ次第では上陸出来ないということだから、わざわざ遠くから来て上陸出来ないなんてことになったらたまったものではないので、祈るような気持ちで頻繁にネットで気象情報を見る。

矢太樓から朝
【長崎は天気晴朗なれど波高し】

軍艦島クルーズは午後出航なので、それまでには波が穏やかになればと願いながら、午前中の大浦天主堂とグラバー邸の観光へ向かう。

大浦天主堂では信者が礼拝の時に座る長椅子(会衆席と言うらしい)で故事来歴や教会内部の意匠のレクチャーを受け、隣のグラバー邸で自由行動となる。

大浦天主堂
【大浦天主堂】

グラバー邸では修学旅行生や中国人がいたが、騒がしいのは中国人だけで女子高の修学旅行生は案外おとなしかった。
日傘をさしている女子高生なんて初めて見たが、一体どこのお嬢様学校なのやら?
「御機嫌よう」とか言っちゃうのかな?

グラバー邸
【グラバー邸のグラバーはロジャー・グローバーのグローバーと同じ】

グラバー邸をひと通り見渡して外へ出ようとすると、売店を通らなければ出られないという見上げた商売人根性に感銘を受けて店内の商品を見渡せば、軍艦巻きをモチーフにした「グンカン島Tシャツ」なんてモンを売ってやがるもんだから、そのセンスに脱帽して何も買わずに表に出てやったぞ!どうだ、コノヤロー!

グンカン島Tシャツ
【おまわりさん、これです!】

熱海で売ってた「アジデス」ってバカなTシャツに思いを寄せながら、ふと空を見上げれば青い空がどこまでも広がっている観光日和。気温もどんどん高くなって真夏のような日射しが降り注ぐ。

グラバー邸の後はツアーのバスで昼ごはんの店に移動して、皿うどんと角煮まんじゅう(チャーシューまん?)を食べて表へ出たら、さらに気温が上がり汗が噴出してくるので堪らず喫茶店に逃げ込む。

角煮まんじゅうと皿うどん
【角煮まんじゅうと皿うどん】

長崎の喫茶店
【涼しげな喫茶店】

喫茶店でレモンスカッシュを飲んでひと休みしながら天気を確認すると、相変わらず波は高めで上陸に不安が残る。
ランチ後の自由行動も終わり、いよいよクルーズ船に乗り込むために港へ。

続く

JUGEMテーマ:廃墟

軍艦島で巨大廃墟群を見学する(1/4)〜長崎

四、五年前までは、一部の廃墟マニアくらいにしか知られていなかった軍艦島は、テレビ局に目を付けられるわ、映画やプロモーションビデオの撮影はやらかすわで、今や日本国民誰もが知る存在となってしまったおかげで、そのうちゆっくり見に行こうと思っているうちに、クルーズ船や旅行会社の予約が取りづらい人気観光地になってしまった。

しかも、よせばいいのに世界遺産登録なんかしたもんだから、注目度はさらに高まってしまい、旅行会社もバンバン押し寄せて来るもんだから、軍艦島への道程は遠ざかる一方なのだ。
う〜ん、余計なことしやがって、、、

その上、軍艦島に残っている廃墟群は、風雨や海水に曝されるがままになっているので、崩落や倒壊の危険も高まって、近い将来には再び上陸禁止になるのではないかと言われているので、行けるうちにとっとと行ってしまうことにした。

というわけで、2015年9月の予約を取って軍艦島に行くことにしたが、旅行会社のツアーなので余計なオプションに付き合わされる羽目になってしまった。

羽田から約1時間半で到着した福岡空港で待ち受けていた添乗員さんに促されて乗った観光バスは、長崎へ向かう途中に武雄温泉楼門やら、諫早のカステラ屋やらに寄って、長崎市内の宿に向かう予定だったが、思いのほか時間が早かったため、急遽、眼鏡橋観光を付け足してから、宿へと向かった。
こんなことなら、真っ直ぐ長崎に向かって早く着いた分自由行動にしてくれたらと思ったが、そこは旅行会社の思惑がいろいろあるのだろう。面倒だなあ。

雨の羽田
【羽田は雨だった】

武雄温泉楼門
【武雄温泉楼門】

武雄温泉楼門は身も蓋もない言い方だが、特にどうということもないところだった。
わざわざ寄るには中途半端なとこ。
ツアー客の興味も薄い。

眼鏡橋
【眼鏡橋】

眼鏡橋はさすがに名が売れてるので観光客は多い。
特に、「ナニコレ珍百景」で紹介されたハートの石が若いカップルに人気で、漏れなく記念写真を撮っていた。

ハートの石
【ハートの石は若いカップルに大人気】

眼鏡橋から宿へと向かうバスは市電沿いに走り、市電が尽きたところから山へ向かって登り出し、山の頂上へと着いた。するとそこが今宵の宿の矢太樓だった。

矢太樓は風頭山という山の頂上に展開している宿で、そこからの夜景の眺望が素晴らしい。
長崎の夜景と言えば稲佐山が有名だけど、風頭山からの眺望もなかなか美しいのだ。

長崎の夜景は函館と神戸とともに日本三大夜景と言われ、昔は「百万ドルの夜景」と言っていたが、最近は「一千万ドルの夜景」と言い張っているというから、ボッタクリじゃなくて、ド厚かましいじゃなくて、え〜と、、、美しさの価値が十倍も上がっちゃったというわけですね。

まあ、百万ドルでも一千万ドルでもともかく、夜景の美しさは格別なのだが、夕暮れ時に長崎湾の向こうに沈んでいく夕陽が、湾内の海を照らして金色に輝くさまは見応え充分なので、刻一刻と変化していく空と海の色は見逃せない。


【矢太樓から撮った長崎の夕景】

長崎一の夜景スポット稲佐山は海を挟んで反対側になるので、夕陽の沈む様は見ることができないから、黄昏時は矢太樓か近くの風頭公園からの眺めを、夜景は稲佐山に移動するというのが贅沢なプランだと思う。
ただ、移動はけっこう面倒くさいかもしれない。

ツアーの初日は長崎の夜景で締めくくり、翌日の軍艦島クルーズに期待を寄せてこの日は終了。

続く。


JUGEMテーマ:廃墟

| 1/1PAGES |