東京の九龍城〜代々木会館
東京の山手線代々木駅至近に代々木会館という廃墟がある。
代々木会館は2019年6月末までテナントが入居していたので、廃墟と言っても廃墟としての歴史は浅い。
しかも、8月には解体される運命なので、廃墟としての実績はたったひと月なのだ。
しかし、たったひと月とは言え、廃墟としてはなかなか貫禄がある。
【窓がやたらと多いのが特徴的な代々木会館】
昭和の昔、ショーケンこと萩原健一のドラマで「傷だらけの天使」というドラマがあった。
このドラマで、ショーケンが住んでいたのが、この代々木会館屋上のペントハウスだった。
【歪んだ鉄柵の向こうにチラッと見えるペントハウス】
代々木会館は1958年(昭和33年)築と言うわりにボロボロの印象が強いが、1974年(昭和49年)放映の「傷だらけの天使」で見る屋上の様子は既に小汚い感じだったので、早い段階でどんどん汚くなってしまったのかもしれない。実際は知らんけど。
そんな代々木会館に行ってみると、代々木駅から目と鼻の先、駅前と言ったら過言だけど、準駅前と言うなら納得できる近さに怪しげな佇まいを見せていた。
代々木会館は赤錆びた鉄板と安っぽいスレートと多くのガラス窓に覆われ、周囲のそれなりのビルとは明らかに違った雰囲気を放っているが、ほとんどの通行人はこんなビルに気づきもせずに通り過ぎて行く。
その中に時折りスマホやカメラを向けた物好きがチラホラ姿を見せ去っていく。
自分もカメラを持ってウロウロしていると、工事用のパーティションに囲まれた入口の奥に、警備員が鋭い目を光らせている。
おそらく、侵入を試みようとする不届者が一定数出てくることを想定して配置されているのだろう。
警備員のいる位置が表から中を撮影するのに絶好の場所なので、警備員が巡回するまで外観を撮ることに専念する。
道路の反対側に回ってビルを見上げると、ビルの背後にドコモタワーが屹立している。
【頼みもしないのに屹立しちゃうドコモタワー】
オンボロの廃墟と最先端のタワーがこの位置から一緒に見えて、対比が面白い。
「俺の料金であんな豪華なビル建てやがって」との呪いの言葉を吐きながら写真や動画を撮っていると、警備員のおじさんが道路に出てきて電話を始める。
これはチャンスとばかりに、表から中の様子をカメラに収める。
そうこうしているうちにおじさんが戻ってきて入口を完全に閉じてしまう。
どうやら、どちらかへ移動するらしく、無人のビルを開放しておくわけにはいかないのだろう。
取り敢えず、写真はまあまあ撮れたので、タイミングが良かったと胸をなでおろす。
ビルの周りには相変わらずギャラリーがポツポツと来ては去っていくを繰り返し、昨今のSNSの拡散力を思い知る。
写真や動画はまあまあ撮れたものの、肝心の屋上ペントハウスを撮影できる場所は見当たらない。
まさか、近くのビルの非常階段に忍び込むわけにもいかない。
そういうわけで、ペントハウスは諦め帰途に着くことにする。
こういう物件は閉鎖される前に当たりをつけて、稼働している内から写真を撮りためておかなければいけないと改めて胸に刻み、新宿方向に向かうのであった。
【東京の九龍城「代々木会館」〜解体直前最後の姿2019/07/20】
代々木会館は2019年6月末までテナントが入居していたので、廃墟と言っても廃墟としての歴史は浅い。
しかも、8月には解体される運命なので、廃墟としての実績はたったひと月なのだ。
しかし、たったひと月とは言え、廃墟としてはなかなか貫禄がある。
【窓がやたらと多いのが特徴的な代々木会館】
昭和の昔、ショーケンこと萩原健一のドラマで「傷だらけの天使」というドラマがあった。
このドラマで、ショーケンが住んでいたのが、この代々木会館屋上のペントハウスだった。
【歪んだ鉄柵の向こうにチラッと見えるペントハウス】
代々木会館は1958年(昭和33年)築と言うわりにボロボロの印象が強いが、1974年(昭和49年)放映の「傷だらけの天使」で見る屋上の様子は既に小汚い感じだったので、早い段階でどんどん汚くなってしまったのかもしれない。実際は知らんけど。
そんな代々木会館に行ってみると、代々木駅から目と鼻の先、駅前と言ったら過言だけど、準駅前と言うなら納得できる近さに怪しげな佇まいを見せていた。
代々木会館は赤錆びた鉄板と安っぽいスレートと多くのガラス窓に覆われ、周囲のそれなりのビルとは明らかに違った雰囲気を放っているが、ほとんどの通行人はこんなビルに気づきもせずに通り過ぎて行く。
その中に時折りスマホやカメラを向けた物好きがチラホラ姿を見せ去っていく。
自分もカメラを持ってウロウロしていると、工事用のパーティションに囲まれた入口の奥に、警備員が鋭い目を光らせている。
おそらく、侵入を試みようとする不届者が一定数出てくることを想定して配置されているのだろう。
警備員のいる位置が表から中を撮影するのに絶好の場所なので、警備員が巡回するまで外観を撮ることに専念する。
道路の反対側に回ってビルを見上げると、ビルの背後にドコモタワーが屹立している。
【頼みもしないのに屹立しちゃうドコモタワー】
オンボロの廃墟と最先端のタワーがこの位置から一緒に見えて、対比が面白い。
「俺の料金であんな豪華なビル建てやがって」との呪いの言葉を吐きながら写真や動画を撮っていると、警備員のおじさんが道路に出てきて電話を始める。
これはチャンスとばかりに、表から中の様子をカメラに収める。
そうこうしているうちにおじさんが戻ってきて入口を完全に閉じてしまう。
どうやら、どちらかへ移動するらしく、無人のビルを開放しておくわけにはいかないのだろう。
取り敢えず、写真はまあまあ撮れたので、タイミングが良かったと胸をなでおろす。
ビルの周りには相変わらずギャラリーがポツポツと来ては去っていくを繰り返し、昨今のSNSの拡散力を思い知る。
写真や動画はまあまあ撮れたものの、肝心の屋上ペントハウスを撮影できる場所は見当たらない。
まさか、近くのビルの非常階段に忍び込むわけにもいかない。
そういうわけで、ペントハウスは諦め帰途に着くことにする。
こういう物件は閉鎖される前に当たりをつけて、稼働している内から写真を撮りためておかなければいけないと改めて胸に刻み、新宿方向に向かうのであった。
【東京の九龍城「代々木会館」〜解体直前最後の姿2019/07/20】
JUGEMテーマ:廃墟
- 2019.07.29 Monday
- 渋谷区を歩く
- 00:00
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- by ジョニー大倉山